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バックキャスティングはもう古い?
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グラフィックファシリテーター®のやまざきゆにこです。

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「バックキャスティング」という言葉を初めて聞いたのは、もう10年も前のこと。現状を分析して解決策や未来予測をするのではなく、未来のありたい姿から語り合って今すべきことを考えていく手法。

「ありたい未来を語り合うので絵にしてほしい」と初めて言われたときは、「そんな考え方があるのか」と驚きましたが、その後は本当に多くの企業や地域の議論の場で取り入れられていて、バックキャスティングで語り合う経験のある方も多いのではないでしょうか。

そんなバックキャスティングでの議論が、このコロナ禍で、にわかに再燃していると感じます。「ニューノーマルの新しい働き方とは?」とか「全く新しいオフィスの在り方とは?」とか「工場の未来の姿を描こう」とか。

そして同時に「バックキャスティングで語ってみたけれど、メンバーが腹落ちしていない」と言われることも…この悩みも10年前から全く変わらないですねと実感しています。

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話し合っているけれど
・メンバーの考えがバラバラでまとまらない。
・発想が広がらない。
・面白いアイデアは出たがその先が続かない。

ビジョンをつくってみたけれど
・真新しさはない。
・他社でも同じことを言っている。
・メンバー自身が腹落ちしていない。
・普段の仕事や意識までは変わらない。

なぜ、バックキャスティングの話し合いが、うまくいかないのか。

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絵筆を持つ立場から言えることは、うまくいかない議論の共通点は「他社でも(他地域でも)すでに描いたことのある絵」しか描けません。

理由は簡単で、例えば、「これからのニューノーマルな働き方とは」という議論なら、どこでも次のような発言が聴こえてくるので、結果的に同じ絵に描けてしまいます。

「スマートワーク、スマートオフィス、さまざまな技術を使ってDXを実現…5G、AI、センサー、クラウド、IoT、VR、AR、分散型…さらなる生産性向上、心理的つながり、心理的安全性の確保、エンゲージメントの強化、従業員の健康、ウェルビーイング、仕事と育児・介護の両立。二拠点、田舎暮らし、副業も可能にし…多様性、共創、イノベーションを促進し持続可能な…」「ありたい未来から語ってみよう」と始めてみても、多くは「どこかで聞いたことのある未来」を語りがちです。どれもポジティブで明るい言葉だけれど、そんな言葉で描けた絵巻物は、否定はされないけれど、強い共感も得られにくいんです。

実際、完成した絵巻物を見た人たちの反応も、めちゃくちゃ薄い。「へ〜絵にするとこんな感じかあ」「ふ〜ん」と絵巻物から少し離れて腕を組んで静観している感じ。

画期的なアイデアが描けていることもまず稀で、もし面白いロボットの絵や近未来的な絵が描けたとしても、議論が終わる頃には「実際どうやって実現するの?」「なぜそれをうちの会社がやるの?」とモヤモヤしてくる。

自分たちが話し合った絵巻物なのに、「いいね!こんな未来」とか「このアイデアいい!」と絵を指さして食い付いてくる人がいない。この「誰も食いつかない」絵巻物とは致命的なんです。ここでの議論を他の人に伝えても、共感を呼べない、巻き込めない、実行されない、というサイン。描き手としても、これほど悲しい状態はありません。

きれいごとは絵空事。実行されなければ、いくら絵にしても(いくら議論しても)意味がない…。うまくいかない最大の理由は、「バックキャスティング」=「未来のありたい姿から語ろう」とするあまり、「ポジティブな議論」ばかりしているから。

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一方で、「ネガな絵」への食いつきは強いんです。例えばニューノーマルな働き方の「ネガな絵」というと、以下のような発言をそのまま絵にしたら、みんなその絵を指差して「そうそう!」とニコニコ・ニヤニヤしながら絵巻物に集まってきます。

「リモートワークになってメンバーの反応がつかめない」「オンライン会議で名指しで意見を求めないと発言しない」「チャットなら書ける」「匿名なら書く」「マネジメントが勤怠管理・進捗管理だけになっている」「明らかに仕事ができる人に仕事が偏ってる」「効率を求めてくるのも上司、雑に仕事を振ってくるのも上司」「オンラインになって『若い』というだけで余計な仕事をふられる」「上から短期利益確保の指示が降りきて現場混乱」「一体どこに向かって走ってるの?!」etc.

皆さん「誰が言ったの〜!」「そうそう!」「そうなんだよ〜!」と、とっても嬉しそうな表情で、絵巻物の前で立ち話が始まります。共感を呼ぶのは「ポジ」よりも「ネガ」。みんなをあっという間に1つにするのは「ポジ」よりも「ネガ」なんだと毎回確信する瞬間です。そして「これこれ!」と共感の多い「ネガな絵」にこそ、本質的な問題が見えてきて、そこから思わぬアイデアから全く違う解決策が生まれてきて…と、とにかく「ネガ」って最高なんです。

●参考●会議を未来最短で進めるために
クライアントさまと共有している対話の設計イメージ図「ネガポジ曲線」はこちら↓
http://www.graphic-facilitation.jp/cp-bin/blog/index.php?eid=315 ● ● ● ● ●
「情報の共有」はされているけれど「感情の共有」がされていません。

「ポジの前にネガの共有を」と連呼していると「課題は共有しているんですよ」と言われますが、

正確には「ネガティブな感情」の共有を先にしましょうというのがグラフィックファシリテーションです。

言語化され箇条書きされている「課題」、顕在化している「課題」では、まだ解決できていないことがあるときに、それをあぶりだせる第三のコミュニケーションツールとして導入されているのが「グラフィック」の力です。

「このままでいいのか」とか「もっとなんとなからないのか」と、言語化すらされていないような「モヤモヤしていること」。その大半を占めている「ネガティブな感情・思い」です。

多くの会議や組織で「情報の共有」はされているけれど「感情の共有」がされていません。課題は明確なのに解決していないことがあったら、そこには「みんなのモヤモヤ」が間違いなく実行を邪魔しています。論理的で効率的な話し合いでは共有されにくい「モヤモヤしていること」を「見える」ようにできるのがグラフィックの強みですが、絵を描かなくても共有できます。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆
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では、

「ネガからポジへ」「他責から自責へ」といった対話設計など、絵心不要のファシリテーションスキルを紹介しています。

グラフィックファシリテーション(GF)が導入される話し合いに共通するのが「多様なメンバー」×「未来志向」×「正解のない問い」を話し合うとき。

「情報の共有」よりも「感情の共有」を。「ありきたりなポジ」を語る前に、「本質的なネガ・健全なネガの共有」を。

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