こんにちは。グラフィックファシリテーター®やまざきゆにこです。
先日、グラフィックファシリテーションでお手伝いさせて頂いたのは、京都大学で開催された『京都大学アカデミックデイ2014』での2つの鼎談。
「異分野の研究者・専門家の3者対談」
『京都大学アカデミックデイ』とは(公式サイトより抜粋)
研究者でない方々と科学・技術に関わる研究者が直接対話することで、研究活動の成果だけでなく研究者の人となりや研究のプロセスを伝えます。また、そこで生まれる対話や意見によって、研究者が研究の意義を捉え直して日ごろの研究活動に反映することは、目的のひとつです
主催者メッセージ(公式サイトより抜粋)
「お勤めされている方、専門家、赤ちゃんとお母さんまで、この日曜日は京大の中までちょっと足を伸ばしていただき、学問の楽しさ・魅力や日常との親さをみつけていただけると幸いです。皆さまお繰り合わせの上、ぜひご来場下さい。研究者がお待ちしています。
異能・偉才が交わると、一体どんな化学反応が起きたのか。
・みんなで対話する京都大学の日 『京都大学アカデミックデイ2014』
・2014年9月28日(日)10:00~16:00 無料 申込不要
・場所:京都大学 百周年時計台記念館
・開催概要 http://www.kura.kyoto-u.ac.jp/event/27
・アーカイブサイト http://research.kyoto-u.ac.jp/academic-day/2014/
・主催:京都大学(学術研究支援室(URA室)、研究国際部研究推進課、「国民との科学・技術対話」ワーキンググループ)
・後援:京都大学生活協同組合、京都府教育委員会、大阪府教育委員会、奈良県教育委員会、滋賀県教育委員会
①「震災映像の想像力と市井の人々~京大所蔵関東大震災記録フィルムをめぐって~」
2013年10月に京都大学建築系図書室書庫で発見された関東大震災記録フィルムの鮮明さには、新事実解明の予感があります。映画の誕生以降の100年の間、記録映画、特に震災映像は視覚文化にとってのターニングポイントになってきました。この座談会では12分間の震災映像をめぐって、右往左往してきた歴史のこれまでとこれからの取り組みについて話し合いました。
登壇者:田中 傑氏(京都大学防災研究所特任助教)x大澤 浄氏(東京国立近代美術フィルムセンター研究員)x小川直人氏(せんだいメディアテーク学芸員)
モデレーター:佐藤守弘氏(京都精華大学デザイン学部 教授)
田中 傑(たなか・まさる)氏
1973年生まれ。2003年東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(工学)。2014年より京都大学防災研究所特定研究員・特任助教。2008年日本都市学会 奥井記念賞、2007年東京市政調査会 藤田賞(図書の部)奨励賞受賞。著書に「帝都復興と生活空間 関東大震災後の市街形成の論理」、「復興コミュニティ論入門」(分担執筆)がある。http://researchmap.jp/read0123555/
大澤 浄(おおさわ・じょう)氏
2004年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程を研究指導認定退学。2012年より東京国立近代美術館フィルムセンター研究員。映画学およびフィルム・アーカイブ活動に従事している。2013年に関東大震災記録映画を分類した論文を発表(『東京国立近代美術館 研究紀要』第17号所収)その他共著に『森﨑東党宣言!』『甦る相米慎二』(共にインスクリプト)、論文に「清水宏の映画宇宙」(『NFCニューズレター』109号)など。
小川 直人(おがわ・なおと)氏
1975年生まれ。2000年東北大学大学院教育学研究科修了。同年せんだいメディアテーク準備室に入り、開館後は学芸員として主に映像文化や情報デザインに関する事業を中心に従事。「3がつ11にちをわすれないためにセンター」また、併行してイベントや書籍の制作、教育活動を行う。東日本大震災後は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2013震災特集コーディネーター、DOMMUNEFUKUSHIMA!司会など。
②「コトバのデータベースが社会を変える?:コーパスの意義と可能性を探る」
コーパス利用の最新事例を、英語学研究、及びカスタマーセンター業務等の社会の実問題への適用の現場から紹介します。さらに医療の臨床研究でのコーパス利用の可能性、とくに医師と患者のコミュニケーション(インフォームドコンセント)や医師と看護婦のコミュニケーションなどにどのような展開の可能性があるのかを話し合います。
登壇者:家入葉子氏(京都大学大学院文学研究科教授)x黒橋禎夫氏(京都大学大学院情報学研究科教授)x佐藤恵子氏(京都大学医学部附属病院臨床研究総合センター特任准教授)
家入葉子(いえいり・ようこ)氏
1993年セント・アンドリューズ大学博士課程修了。Ph.D。現在、京都大学大学院文学研究科教授。コーパスを利用した英語学の研究を進めつつ、分野横断的な歴史社会言語学の開拓にも取り組む。著書に『ベーシック英語史』(2007年、ひつじ書房)、Verbs of Implicit Negation and their Complements in the History of English(2010, John Benjamins)などがある。
黒橋 禎夫(くろはし・さだお)氏
1994年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。現在、京都大学大学院情報学研究科教授。言語理解の基礎的研究、また、機械翻訳、情報検索・分析などの言語処理応用システムの研究を行っている。企業との共同研究を進めているほか、2013年よりCREST「知識に基づく構造的言語処理の確立と知識インフラの構築」の研究代表者も務めている。
佐藤 恵子(さとう・けいこ)氏
1999年東京大学大学院医学系研究科博士後期課程修了。博士(保健学)。現在、京都大学医学部附属病院臨床研究総合センターEBM推進部特任准教授。臨床研究における倫理的問題、医療におけるコミュニケーションなどの研究に取り組む。近年は、生命倫理学の実践や教育のあり方にも強い関心を持つ。
・『京都大学アカデミックデイ』とは
内閣府の『「国民との科学・技術対話」の推進(基本的取組方針)』に対し、「本質的な取り組みとは何か』を追求する京都大学の若手研究者のグループの活動を発端としていて、今年で3回目の開催を迎えます。
・お問い合わせ:京都大学研究国際部「国民との科学・技術対話」担当